おきてはならない事件。その根本的な解決策は

予防医学士認定講座の特徴の一つに、どこでも誰からも教わったことのない「サプリメント」の品質や安全性、選定基準を知ることができる講義があります。

先日受講してみたら、目から鱗がボロボロ落ちました。
ほんとに知らないことだらけ。

今回何故この記事を書こうと思ったか・・・というと、以下の事件に衝撃を受けたからです。
小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」のサプリからプペルル酸とみられる猛毒成分が検出されたという事件。

https://diamond.jp/articles/-/341136

(以下、引用)
「紅麹」の成分などを含んだ小林製薬のサプリメントを摂取した人たちが、腎臓の病気などを発症しているという問題を受けて、厚生労働省は同社から2人目の死亡事例が報告されたと発表した。

亡くなった一人は「紅麹コレステヘルプ」を3年間にわたって35袋服用していたという。報道を受けて遺族から3月23日の夜にメールがあったが、週明けの25日になってそれが確認され、サプリメント摂取と死亡に因果関係が疑われるとして調査を進めている。

2024年03月28日(最終更新:2024年04月05日)で消費者庁からも以下の注意勧告が出されています。https://www.caa.go.jp/notice/other/caution_001/

結論から言うと、日本では、このようにおきてはいけない事件が、おこってしまう、かもしれない構造的な問題を抱えているということを多くの人が知ることが大切だと思いました。いや、知って欲しいと。

そもそも日本には、米国のサプリメント基本法(1994年の制定) のような法律がないことが原因だと思うのです。
※サプリメント基本法(通称)の正式名称 栄養補助食品健康・教育法(DSHEA)
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/04/s0423-6b9.html

医療費削減の為にサプリメント基本法が1994年に制定されました。
米国では食品と医薬品の間に「サプリメント」という分野があり、サプリメントGMP ( Good Manufacturing Practice) 規格というものがあります。

(簡単に言うと、サプリメントをしっかりした業界、商品整備する為に、法律で規定し、更に製造現場である工場での製造監査をしっかりやることを義務づけたもの)

現状での製造工程についてのガイドラインを日米で比較すると恐ろしいことが見えてきます。

なんと、日本では生産現場である工場での検査をほぼやらなくてもOKということなのです。私はこの事実に衝撃を受けました。

(サプリメント比較講座での資料を表にしました)

日本の欄を見て下さい。任意、省力可、規定なし、なし・・・。
そんなことってありですか? 怖くないですか?

いやいや、日本にもトクホや機能性表示食品があるじゃないか!! と指摘される方もいらっしゃると思うのですが、それは製品化までの認可ハードル。製造部分での検査義務を法律で定めないことには、コストコンシャスな今の日本社会では、企業側もなかなかセルフチェックを厳重に行うような体制を築き上げる、ということにはならないのではないかと不安視しています。法律で規定していないで、余計なコストをかけたくない。(余計なコスト? なんでしょうか。)

現に今回のような事件が起きています。

もちろん、では米国で製造されたサプリメントであれば、全て安全か? と言われるとなかなかそうでもないでしょうし、自分の目で原材料や成分、配合量、工場のGMP認可などから判断していくこと(サプリメントを選定していく) が必要になってくるわけです。

つまり、食品もサプリメントも口に入れるものは自分で決めることが必要な時代になってきたのだと自覚 (覚悟) することが大切ということですね。

では、何故日本では、米国のようなサプリメント法を制定しないのか? という問について考えてみました。

例えば、ドラッグストアで売られている漢方薬。あれって、会社違っても中身(成分) が一緒ってご存知でしたか?

私も以前仕事で製薬会社さんを担当していた時期があり、そのことを知った時は驚きでした。どうやって差別化して、商品優位性を出しているのだろう? かと。

答えは広告、PRといったプロモーション活動によってということなのです。
覚えやすい商品名→テレビCMで課題解決型のコマーシャルを流し、同じ成分だったら、覚えの良い商品を買わせようという戦略です。

膀胱などの炎症にボーコレン
脂肪を燃やす!余分な脂を出す!ナイシトール

この二つ、私は以前から素晴らしいネーミングだと思っていました。
課題解決型で悩んでいる方が覚えやすい名称に敢えてしているからです。

漢方ではありませんが、今回の紅麹コレステヘルプもそうです。
全て小林製薬さんの商品です。

※決して小林製薬さんをディスっているわけではありません。むしろ課題解決型を押し出したネーミングセンスに「見事!!」と共感すら覚えます。マーケティング的には。

しかし、成熟した日本市場においては、情報合戦というマーケティング部分に力をいれる反面、製造面(工場での生産品質) が疎かにされがち・・・だとしたら、話は違ってきます。

どうも日本社会、作る時【設計、制作】段階には力をいれるけど、完成した以降の【製造管理、維持】についてはどうしても手薄になってしまう慣習があるような気がしてなりません。

今こそ、1人1人が考えるべきタイミングなのではないでしょうか。