肌老化の原因はサビ!予防医学士®︎の私が実践しているサビない秘訣とは?

お肌の老化は、活性酸素の影響が最も大きいと考えられています。

活性酸素は、不安定で、かつ強い働きがあるため、あらゆる物質を酸化します。「酸化=サビ」です。鉄の釘を置いておくとサビる、りんごも切るとすぐに酸化します。同じことが私たちの身体の中でも、日々起こっています。

体内では、酸素と栄養から生きるためのエネルギーを常に生み出しています。その際に、必ず発生するのが活性酸素です。呼吸で取り込んだ酸素のうち2〜3%が活性酸素に変わると言われています。

私たちの体は約37兆個の細胞からできており、その細胞1つ1つが細胞膜で覆われています。細胞膜は、異物やウイルスなどからの攻撃を守ったり、細胞が必要な栄養を取り込んだりしますが、活性酸素により簡単にサビてしまいます。

細胞の膜がサビると、細胞が傷付いたり、壊れされて老化が進み、お肌はみるみる年齢相応のシワやしみに悩まされます。それだけでなく、生活習慣病や癌のリスクも上がり健康面にも悪影響を与えます。

代表的な4種類の活性酸素

活性酸素は、外から入ってきた異物やウイルスを攻撃する免疫系の働きもある一方で、身体を老化させます。そのため、活性酸素を消去するためのシステムが身体には備わっています。

»スーパーオキサイド
酸素を使ったエネルギー代謝で大量に発生するが酸化の力は強くありません。
体内にある抗酸化酵素S O D(スーパーオキシドディスムターゼ)で還元されて過酸化水素になります。

»過酸化水素
体内にある抗酸化酵素カタラーゼやペルオキシダーゼによって、水と酸素に分解されます。ただし、鉄や銅など金属イオンによって、凶暴なヒドロキシラジカルが生まれます。

»ヒドロキシラジカル
毒性の強い活性酸素。寿命が短く存在は一瞬とも言えますが、最も攻撃性が高く、老化や癌化など様々な原因となっています。過酸化水素から変換されるだけなく、紫外線によっても作られます。スーパーオキサイドや過酸化水素は体内にある抗酸化酵素で消去できますが、ヒドロキシラジカルは有効な酵素が存在していません。そのため、身体で作られる抗酸化物質や食べ物から摂取する抗酸化物質がカギとなります。

»一重項酸素
ヒドロキシラジカルと同じく紫外線によって作られます。特に肌の老化に大きく関わっていると言われています。

美肌に抗酸化物質が必要不可欠な理由とは?

私たちは生きている限り、活性酸素から逃れることができません。

ストレス、喫煙、激しい運動、多量のアルコール、睡眠不足、薬など活性酸素が増える要因が、常に溢れています。前述した通り、活性酸素からの攻撃に対して「抗酸化力」を発揮する抗酸化酵素が作られています。活性酸素を消去する能力は20歳前後がピーク。

そのため、40代、50代になってくると、老化や病気で影響を感じやすくなります。だからこそ、体内で活性酸素を増やさないことも大事ですが、増えた活性酸素を除去していくために「抗酸化物質」を積極的に取り入れることが必要になります。

予防医学士®︎の私が実践しているサビない美肌づくり

年を重ねても美しく若々しいお肌、健康を維持していきたいと思いませんか?

若々しい美肌を保つためには、抗酸化ビタミンが欠かせません。ビタミンA C E
(エース)と呼ばれるビタミンA、ビタミンC、ビタミンEをしっかり摂取することがポイントです。

ビタミンAは、正常な粘膜を作るために必要不可欠です。正常なターンオーバーを行って、肌の乾燥やしわを防ぎます。動物性のビタミンAはレバー、あん肝、うなぎなどに多く含まれますが、モロヘイヤやかぼちゃ、にんじんに含まれるβカロテンも体内でビタミンAに変換されます。

ビタミンEは若返りビタミンとして、様々な効果があります。細胞膜に溶け込んで自らが身代わりとなってサビることで細胞膜を活性酸素から守ります。

また、高い抗酸化力でメラトニンの生成も抑えてくれる美肌には欠かせない嬉しいビタミンです!ビタミンEが多いアーモンド、ヘーゼルナッツなど手軽なおやつとして摂り入れるものお勧めです。

また、ビタミンCを一緒に摂ることで、活性酸素の除去に働いたビタミンEの抗酸化力を取り戻すことができます。この連携プレーを活用しない手はないですよね。

ビタミンCは“美肌の常識“とも言えるくらい必要性が認知されています。メラトニンの生成を抑え、シミの発生を抑える、薄くするだけでなく、お肌のハリを保つためのコラーゲンの材料(たんぱく質+鉄+ビタミンC)としても欠かせません。

ただ、日常生活で最も消費されやすいのもビタミンCです。ストレス、風邪、飲酒、喫煙、不規則な生活で簡単に消費されてしまいます。水溶性のビタミンで、身体の中に留めて置けないためこまめに摂取する必要があります。

これらのビタミンをしっかり摂るために食事のバランスも気を付けていますが、良質なサプリメントも愛用しています。

writer/根岸ファビオラ
株式会社サムライフ エステ事業部