乳児湿疹の原因とは?〜ママの食事と母乳とミルクの関係〜

こんにちは。母親のみなさん、毎日子育てお疲れ様です。子育てをしていて子供の成長が嬉しい反面、様々な不安も出てきますよね。現在、私は1歳7ヶ月の娘を育てています。

乳児湿疹が気になった時期があったため、乳児湿疹、ママの食事、母乳、ミルクの関係について書いてみたいと思います。

まず乳児湿疹はなぜできるのか?胎盤を通じてママの女性ホルモンの影響を受けて皮脂から過剰に油脂が分泌されていることが原因だと言われています。対応は、こまめなスキンケアや洗浄をしっかりと行うということがネットでは多く書かれています。

因みに、私は大人のあぶらとりがみを使用しておりました(笑)意外と、とれます!お肌の改善は外側からのケアが3割、体の内側からのケアが7割と言われています。もし外側からのケアだけで効果を感じていない、症状が良くならず悩んでいるママさんがいたら、“食べているもの見直し”にチャレンジして頂きたいです!

乳児湿疹は、赤ちゃんのお肌でどんなことが起こっているのか?

皮脂から過剰に油が分泌されている状態で、大人で言うならニキビとほとんど同じです。つまり、お肌で炎症反応が起きています。炎症反応はママのホルモンの影響だけでなく、実は食事や栄養との関係も大きいことが分かっています。

現代人の食事は、炎症を起こしやすい食事のバランスと言われています。

お肉や揚げ物、加工食品といった体の中で固まる油を多く含む食品を摂取していると炎症が起こりやすくなりますが、お魚中心のオメガ3と言われる油を含む食事を積極的に選ぶことで炎症が起こりにくくなります。出産後に母乳育児をされる方は、出産後の赤ちゃんの栄養は母乳が全てになるためママのお食事を変えてあげると炎症がおさまってきます。

次に注目して頂きたいのは、腸です。腸には免疫細胞は約7割が集まっています

腸の状態は免疫力に影響を与えます。大人でも便秘になると肌荒れするように、赤ちゃんは腸が未熟なため、より影響を受けやすいといえます。

生まれたての赤ちゃんはママの産道を通ってママの腸内環境を譲り受けるため、ママの腸内環境が整っていたら、自ずと腸内環境も良い状態だといえます。

腸内環境は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌、この3種類の菌のバランスで決まりとあります。日和見菌は優位な菌の仲間になるため、善玉菌が多いと日和見菌を味方につけ、腸内環境が良い状態に近付きます。

その結果、免疫力も上がります!

善玉菌を増やすには、まず1日1回以上の発酵食品から善玉菌をとること、納豆、甘酒、チーズ、味噌、ヨーグルトなどが代表例です。さらに、善玉菌のエサとなる水溶性の食物繊維やオリゴ糖を海藻類や野菜を積極的にとることも大事です。

もちろん妊娠中から気を付けていると予防できるかもしれません。けど、出産後にもできることが沢山あります!母乳育児の方は、赤ちゃんの栄養となる母乳の質とバランスを整えてあげられるようにママのお食事を意識していくことで変わります。

ミルクで育てる場合はどうしたらいいのか?

ミルクも沢山種類があるため、是非確認して頂きたい栄養素があります。それはリノール酸 、α-リノレン酸 、アラキドン酸(ARA) 、ドコサヘキサエン酸(DHA) の数値です。脂肪の中でも赤ちゃんの成長に必要な種類が多く含まれる商品を選ぶことがお勧めです。

とは言え、私も一人の母親として子育てしていると自分のことに時間をかけられないくらい忙しい毎日です。

ママの食事は適当になりがち、後回しになりがちですが、“赤ちゃんのため”と思ったら食事に少し手間と時間をかけることに対して気持ちが楽になります。毎日でなくても少しずつ意識していくことで、変わっていきますよ。

writer/
田辺恵
予防医学士/看護師